8月に思っていたこと

某日

はてなのアルバイトを辞めた件について,特にエントリを書いていないので唐突ではあるが,4月ごろに辞めていて,以降特に定職についていなかった.試食販売員を少しやった程度である.この度,縁あってHappyElementsのアルバイトとして働くことにした.

入社までのテンポは実に早く,紹介を受けた翌日には面接をうけることにし,その翌週に面接,面接の次の日から勤務であった.ソーシャルゲームにも慣れないし,黒い背景色にも不慣れなので学ぶべきことが多いのだが,これから徐々に慣れていければと思う.

鴨川ビール会でお会いしたことがあったらしい方が上長で,非常に良い人である.環境が変わってはじめて接する方から得られるものは多くて,その分感興もわきやすい.以前のバイトでは,はじめにお世話になった方とあまり仲良くなれなかった.びっくりするくらい仲良くなれなかった.そういう挫折というかしこりが心の深いところにできていて,悟悔の念はある.生まれ変わった私として頑張りたいと思う.



某日

あなたにはぐちゃぐちゃにしてやりたい人がいますか.私にはいません.
目の前のこの人をぐちゃぐちゃにしたいか,何もかも奪ってやりたいというようなことを認めて,ましてや実行に移すということは相当の覚悟が必要である.「好きの反対は無関心だぞ」などという陳腐すぎることを言いたくはないのだけれど,そういうことだ.
愛する人がいますか?という問いはすなわち,何もかも奪い,同時に何もかも与えられる人がいますか?ということで,自分の間合いに入れてよく,かつ相手の間合いに入ってよいと考えられる相手がいますか?なる問いにも近しい.
包丁を持っているのに振り回さないのと,包丁を持っておらず振り回せないのとでは全く違う,みたいな話だと思う.包丁を振り回せるような相手はあいにく持ち合わせていない.私の喪失感というのはそんなところに宿っているのかもしれないと思った.



某日

琵琶湖に旅行に行った帰り,交通事故を起こした.といっても自損事故で,人にも物にも害は与えていない.レンタカーだったのでレンタカー会社の方と車の修理費についてやりとりをしたのだが,あまりにも対応がまずいように思えた.私ならこういう対応をしたいな,という観点からここに記しておきたい.

問題に思えたのは,彼が何のために働いているのかが見えないということである.お前は誰の味方やねん.もちろん彼は彼自身の強烈な味方であって,彼自身の利を第一に考えれば良いのだけれども.そうなんだけれども.
事故した子鹿のような私に対して,とにかく不安を煽ってきた.情報を小出しにするし,威圧的な態度を辞さなかった.
とにかく,事故を起こした人は焦っていて,途方も無い不安にとらわれている.私は数回目の運転かつ初めての事故ということもあり,1600円くらいで済むのかな,はたまた900万円くらい取られるのかななどと考え,不安でしょうがなかった.

一方で,客にとっては青天の霹靂であっても,店員からしたら日常茶半のはずである.
だから,まず事故が判明した時点でどのような経緯で起こったかを聞き出す際には,フラットな姿勢が必要だというのは百も承知のはずである.その上で,客の不安を解消し,修理工場や保険会社とのやりとりをして,解決に向けて動くことになる.
というのも,事故はすでに起きてしまっていることなのだから.解決に向かうしかない立場にあって,立ち止まりどこにも向かわないのは恐怖でしかない.特に今回は自損事故で,おおよそお金で解決する問題であるはずなのだし.

しかし,
1.どれほど重大なことかわからない
2.いくらかかるかわからない
という点で私はガタガタと震えざるを得なかった.
とにかく,大きなお金が動いたり,非日常を取り扱う商売は眉につばをつけすぎることはないなと思う.不動産や保険や金融商品など.逆に言うとお金を儲けたければ十分な元手と経験と面の皮を携えてこれらの分野に関われば良いのだろう.おーこわ.




某日

帰省して睡眠時間がおかしくなってしまった.22時-翌3時,15時-17時みたいな変な時間に寝ている.
1日に会度寝ているので,日が倍あるような気がしてる.気のせいか.気のせいだ.



某日

幸いにして,「今の私,知性が暴走してる」と感じられることが多い.
実際にどうかはわからないが,自分ではそう感じている.
ハーブみたいなの買ってません!
えいっと頭のエンジンをフル回転させることができれば,
人生においてしょんぼりすること,例えば多少寝過ぎたとか遊びすぎたとか
みたいなものは帳消しになるくらいの幸福感を得られると思う.
幸福について,これは一生模索し続けるんだろうなという感がある.




某日

最近何してんの?と言われた時にこれといって返す言葉が練れておらず,苦笑するしかないことに気づいて,私の醜くも脆い心はひしゃげた.
自分の考えたことを手のひらいっぱいに掲げて,ニヤニヤ眺めるみたいなこと,コンスタントにやりたい.
(これ自慰と何が違うねん,何が違うんやろか,考えてみなくては.)



某日

「エネルギーが無い状態とは何ぞや」
考えてみると,嫉妬を感じない状態に帰着しそうである.
中学生の頃だったか,桐野夏生「グロテスク」をあそこまで熱中して読んだ背景にもなっているのでは.
嫉妬だったり執着がむせかえるような濃度で描かれている作品です.暑い夏の夜にぴったりです.



某日

阿倍野のマルヨシに行った.全くもって味が落ちていた.代替わりしたのかもしれない.全員若くて以前のシェフっぽい方がいなかった.
時間帯によるのかもしれないし,たまたま体調を崩されていたりするのかもしれないので確証はないけど.
はっきりと言えるのは,雰囲気,場所が変わった.これが大きいと思う.以前は魔窟だった.魔窟で食べる飯はうまい.




某日

良いキスについて語る機会が少なすぎる.



某日

金玉をさすりながら本を読んでいたら
「目の前の沼に身を沈めてゆく女のように見える。」とあった.
嫉妬というものをあまりしてこなかったなと思う.
自分に,現状に満足しているつもりはないけれど.
自分と他人の間に相関はあれど,どうも同じものさしで図ろうと思えない.
私は私であなたはあなた.悲しいけれど,これって現実なのよね.



某日
私について.
自分が経験した,といえる閾が高いのだと思う.
あるいは想像力や宗教心がないのだと思う.それだけ.




某日

「この人不幸せになる」というのがある.どういう風に伝えられるだろうか.
弱者に目を向けるの,欺瞞とか自問自答とかあって怖い.弱者というか,能力があるのに何らかのボトルネックによって正当な評価されていないのが悲しくてなんとかしたい,みたいなことを想っているけど.
「能力がある」ってわりと恣意的だし,ボトルネック込みで能力ちゃうんかい,みたいな反論もあって,結局はだだをこねているだけなのかもしれないけど.
私が弱者であることの証左か.
愛するひとがいますかって話で愛し方の問題で包丁を持つ勇気が必要やったりする.
すなわち自分の間合に入れて同時に相手の間合に入るということと,
その中であえてぐちゃぐちゃにしないという関係こそ愛なのではないかしら.とか考えながら8月は過ぎていった.



今日
明日旅行の記録を書きます.
やまかつさんの記録は素敵でした.
これです